この記事で解決できるお悩み
- オルカンとS&P500を両方購入するのはアリなのか気になる
- オルカンとS&P500のそれぞれ特徴を理解した上で投資をしたい!
こんな悩みを解決できる記事を用意しました!
新NISAを始める際、どこに投資をしたら良いか悩んでしまいますよね、、。
特に人気なのがこの2つの投資先!通称オルカンことオールカントリーとS&P500です。
・オルカンとS&P500ってどっちに投資したら良いんだろう、、?
・オルカンとS&P500の両方に投資しても良いのかな、、?
こんなふうに考えてしまいませんか?
この気持ちすごく解ります!私自身も同じように悩んだ一人です。
投資先を途中で変更すると複利の効果が弱まってしまいそう、、
そう思うとなかなか決断できませんでした。
いろろと悩んだ結果“悩むなら、後悔しないようにしっかりと理解した上で決断しうよう“そう思いました。
今回は過去の私と同じように、オルカンやS&P500の投資で悩んでいる方に知っておいて欲しい!
そんな内容をまとめてみました。
当ブログは情報の提供を目的として個人が作成したものであり、投資の勧誘や推奨を目的としたものではありません。
またブログの内容については不備のないよう十分に注意し記載しておりますがその内容の保障はいたしかねます。
投資を行った結果不利益が生じても責任は負いかねますので、ご自身の判断のもと投資を行って頂くようお願いいたします。
Contents
新NISAでオルカンとS&P500をどっちも購入するのはアリ!
さっそくですが結論からお伝えしたいと思います。
私自身はオルカンとS&P500の両方を購入するのはアリだと考えています!
しかし
- オルカンとS&P500を両方買っても分散の効果はあまりないよ
- オルカンとS&P500の値動きって似ているから意味ないよ
こんな声も耳にしますね。
確かにオルカンとS&P500に両方投資を行う上で、この2つがデメリットになる可能性は否定できません。
しかし、私個人としてはオルカンとS&P500の両方に投資をすることは全く問題ないと考えています。
理由は以下の2点です。
- 投資を継続するためには納得した投資先でなければならないから
- オルカンもS&P500もどちらも優良な投資先だから
投資を継続するためには納得した投資先でなければならないから
新NISAを活用する方の多くは、長期に投資を継続し複利の力で資産を積み上げていくことを目的にしていると思います。
私自身、複利の力をを効果的に活用するために
- 長期間の積み立て投資を継続したい
- 頻回な投資先の変更は避けたい
このように考えて投資先を選んでいます。その為には、自分で納得した投資先でなければなりません。
『本当はオルカンとS&P500の両方投資したかったのに、、。』そう思いながら毎月の積立を行うのは苦痛になってしまいませんか?
中には“両方に投資するなんて中途半端だ!”という声もありますが、長期投資を継続するためには周りの意見ではなく、自分が納得して投資を行えれば良いと思います。
オルカンもS&P500もどちらも優良な投資先だから
こちらの資料を確認下さい 。
【出典:マネックス証券ファンド比較https://fund.monex.co.jp/comparison?list=9C311125,03311187,9I312179,03319172,0331418A&orderBy=investmentCountry&direction=desc&content=others&page=1】
オルカンとS&P500の過去の成績です。もちろん経済成長の波もあり投資である以上必ず株価が上昇する保障はありません。
しかし投資信託ができた当初と比較するとどちらも成長しており、 現段階ではオルカンもS&P500もどちらも優秀な投資先であることが伺えます。
オルカンもS&P500も優良だからこそ両方に投資をしたくなりますよね。
【新NISA】投資先の人気もやはりオルカンとS&P500!
こちらをご覧ください。
【出典:SBI証券 https://site2.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&dir=tl1-rnk%7Ctl2-nisa%7Ctl3-fund&file=index.html&getFlg=on:2024年3月24日時点】
1位がオルカン、2位がS&P500となっています。
両者ともに強い!さすがの一言です。
超長期投資だからこそ投資先に悩んでしまう!
旧NISAの時はオルカンかS&P500に投資をするかなんて、そんなに深く悩まなかったなぁ。
そんな方もいると思います。
それではどうして、新NISAになった途端『オルカンとS&P500どっちに投資したら良いんだろう?』と悩んでしまうようになったのでしょうか。
それは、新NISAの非課税保有期間が“無期限化”になったからです。
【出典:新しいNISA : 金融庁 (fsa.go.jp)】
非課税期間の無期限化!これこそが新NISAが神制度と言われる理由ですね。
旧NISAにおいては、つみたて投資を行った場合でも非課税投資期間は20年でした。
20年もの間投資を行うことができれば、十分長期投資と言えます。
しかし、新NISAは無期限!“超長期投資”が可能になりました。
旧NISAでは20年後に成長している場所を投資先としてを選択すれば良かったのですが、超長期投資が可能になったことで20年よりも先の未来で“どこが経済成長をしているのか”を考えるようになりました。
結果、新NISAになってからは『オルカン派』『S&P500派』『両方投資する』なんて声も聞こえるようになりました。
長期投資が可能になり、私は現在30代ですが新NISAは老後資金と考えています。
30年以上経過しても 60代。投資を継続している可能性は非常に高いです!
“30年後まで安心して持ち続けることのできる投資先“を考えると非常に悩んでしまいます、、。
経済大国は時代とともにに変化してきた
私は超長期投資でオルカンとS&P500で悩んでしまう理由は
“経済大国が時代とともに変化してきた過去がある”からだと考えています。
下の表をご覧下さい。
この表は“世界時価総額比率“を表したものです。
【出典:credit-suisse-global-investment-returns-yearbook-2023-summary-edition.pdf】
この表でわかることは以下の4つです。
- 2024年現在、世界1位の経済大国はアメリカであると言うこと
- 1980年代後半から1990年頃の日本のバブル景気時代は日本が一瞬上回っているようにも見える。
- 1900年頃は産業革命のあったイギリスが世界の経済大国である
- どの時代をみてもアメリカは経済大国として上位にいる
日本の経済成長が顕著であったバブル期。
現在はバブル期からまだ40年経過していないんす。
そう考えると20年以上の超長期投資において投資先を考えるのって難しいですね。
次からは、人気のオルカンとS&P500について見ていきたいと思います!
【新NISA】オルカンの特徴とメリット・デメリット
投資を行う以上、リスクはつきものです。
“どんなものに投資をしているのか”は必ず知っておくことが重要です!
“オルカン”とはeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)投資信託のことで、三菱UFJ国際投信が運用する投資信託です。
この投資信託のことを略してオルカンと呼ばれています。
eMAXIS Slim全世界株式はその名の通り、この投資信託に投資をするだけで全世界に分散投資をすることができる投資先となっています。
オルカンの特徴
- 投資先は47か国(日本はもちろん、その他の先進国や新興国も含んでいる)
- MSCI ACWIと言う指数に連動したインデックス投資
- 世界各国で上場している約3000銘柄に分散投資をすることが可能
- 世界の時価総額85%をカバーしている
オルカンはインデックス投資で、初心者の方にもオススメと言われています。
我が家のオルカンに投資をしています!
投資対象の国と地域構成の比率についてはこちらをご覧ください。
【出典:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)投資信託説明書 https://mxp1.monex.co.jp/pc/pdfroot/public/100/3/2024/01/30C_0016_DC.pdf】
オルカンのメリット3選
オルカンは人気はもちろんですが、分散も効いたインデックス投資であり非常の優良な投資先です。
ここでは私が考える3つのメリットを紹介します。
- オルカンに投資するだけで世界各国の企業へ分散投資が行える
- 時価総額に応じた投資を行ってくれる
- 米国以外が経済成長した場合でも対応できる
オルカンに投資するだけで世界各国の企業へ分散投資が行える
オルカン最強のメリットはやはりコレ。
投資の三大原則の一つである“分散”が世界中の企業へ しっかりと行えることです。
投資の三大原則は『長期・積立・分散』でしたね!
オルカンでは47か国という国に地域分散が行え、約3000銘柄というの企業にも分散できます。
しっかりと分散を行うことで、投資のリスクを軽減させることができますね!
時価総額に応じた投資を行ってくれる
オルカンは時価総額加重平均型のインデックス投資となっています。
株価指数を計算する際に、組み入れ銘柄の時価総額合計を基準となる時点での時価総額合計で除して求める計算方法のことです。
多くの株価指数を算出する際には、この時価総額加重平均が用いられています。
【出典:auカブコム証券:https://kabu.com/glossary/kabu3071.html】
株価が上昇しているところに、投資の割合を大きくするイメージです。
米国以外が経済成長した場合でも対応できる
新NISAは超長期投資です。現在世界トップの経済大国はアメリカですが 、過去を振り返ると経済大国は時代と共に変化していました。
どんな時代を見ても世界の経済の上位にはアメリカの存在はありますが、万が一に米国の経済成長が低調したとしてもオルカンに投資をしていれば、どんと構えていられますね。
最近は“これからは新興国がくる!”と言う声も耳にします。
とは言え、どこの国に投資したら良いかわからなかったりしませんか?
そんな時もオルカンに投資をしておくと慌てず構えていられますね。
オルカンのデメリット2選
オルカンは素晴らしい投資先ですが、私は以下の2点がデメリットと考えています。
- 成長性が高くない国も投資先となっている
- リスク分散が効かない可能性がある
成長性が高くない国も投資先となってしまう可能性がある
ここは見方によってメリットにもデメリットにもなる点と言えますね。
オルカンのメリットとも言えるのが世界各国への分散投資です。
しかし47か国に分散投資するため、中には成長性が高くない国も投資先となってしまう可能性があります。
それらの国も含め、地域分散を効かした投資を行うのがオルカンです。
“思った以上に投資成果が出なかったな“となってしまう可能性も否定はできません。
リスク分散が効かない可能性がある
オルカンは時価総額加重平均型のインデックスとなるため、現時点で約60%は米国が占めています。
60%を占める米国経済が低調すれば、オルカンも一緒に低調していくことが予測されます。
先ほどに表をもう一度確認してみましょう。
【出典:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)投資信託説明書 https://mxp1.monex.co.jp/pc/pdfroot/public/100/3/2024/01/30C_0016_DC.pdf】
アメリカが62.3% 続く日本は5.5%と低い割合ですね。
こうして見るとオルカンとは言っても圧倒的にアメリカな感じは否定できません、、。
また世界経済は互いに影響を受け合うものです。
アメリカという大きな市場でなんらかの事態が生じた場合、他の国にも影響がでる可能性も高いと言えます。
【新NISA】S&P500の特徴とメリット・デメリット
私の投資デビューはS&P500のインデックス投資でした!
S&P500の特徴
S&P500は米国株式市場の動きを表す、代表的な指数の1つです。
米国市場の約80%もの時価総額比率をしめており、米国の市場を知るには非常に重要な指数と言えます。
S&P500はアメリカを代表とする500の企業で構成されています。
S&P500のメリット3選
以下は私が考えるS&P500のメリットです!
- 米国企業500社に分散投資が行える
- 米国以外の国から経済的な影響を回避することができる
- 経済大国の米国に特化することでリターンが見込める
米国企業500社に分散投資が行える
S&P500は米国企業500社に分散投資が行えます。
中には世界経済を率いる【GAFAM】も含まれています。
以下の表をご覧下さい。日本でも有名な企業がたくさんありますね。
【出典:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)投資信託説明書https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/253266/253266_20230725.pdf】
私が投資デビューにS&P500を選んだ理由がまさにコレでした!
S&P500と耳にするとピンときませんでしたが、投資先の企業を見た時『アップル』『マイクロソフト』『アマゾン』と並ぶと、
『私も知ってる!使ったことある!』と親しみを持つことができました。
初めての投資で不安もありましたが、知っている企業であれば『ここなら投資してみよう!』と前向きな気持ちになれました。
米国以外の国から経済的な影響を回避することができる
S&P500は米国の市場に特化したインデックス投資です。世界の国の中には成長性が高くない国もあるでしょう。
先にも書かせて頂きましたが、世界経済は互いに影響を受け合うものです。
S&P500であれば米国企業のみへの投資となるため、アメリカ以外の国からの影響を回避することができますね!
経済大国の米国に特化することでリターンが見込める
そして過去の運用成績を見ても、高いリターンをあげています。
この表は過去成績であり未来を保障するものではありません。
【出典:バークシャー・ハサウェイ[Berkshire Hathaway]を参考に作成。配当金を含むリターン】
またアメリカは優良な企業が多いことから世界各国から優秀な人材も集まっていると言われています。
アメリカは現在も人口が増加傾向にあり、今後も労働力の確保が可能と予測され、さらに経済が活発になる可能性もありますね!
S&P500のデメリット2選
- 米国経済が低調した場合のダメージが大きい
- アメリカ以外の国が経済成長をした場合、恩恵が受けられない
米国経済が低調した場合のダメージが大きい
S&P500はアメリカの主要な企業500社に分散投資が行えるインデックスです。
当然ではありますが、アメリカという国自体が不景気となった場合は直接的な影響を受ける可能性が非常に高いと言えます。
アメリカ以外の国が経済成長をした場合、恩恵が受けられない
2024年現在はアメリカが世界の経済大国と言えます。
しかし過去も見ても経済大国の入れ替わりが起きていることは事実であり、未来の市場を予測することはできません。
今後、アメリカ以外の国が経済成長した時に恩恵が受けられないのはデメリットと言えます。
オルカンとS&P500の両方に投資をする場合
ここまでオルカンとS&P500についてみてきましたが、どちたも非常に優良な投資先です。
にも関わらず、なぜ“オルカンとS&P500の両方の投資は向いていない“と言われてしまうのでしょうか。
オルカンとS&P500の両方に投資をするデメリット2選
私が考えるデメリットは以下の2つです。
- 分散が効かないから
- オルカンとS&P500は相場の変動が似ており、リスク分散にはなりにくいから
順番の見ていきます。
分散が効かないから
オルカンの投資先の60%以上はアメリカとなっています。
オルカンとS&P500の構成銘柄を比較してみました。
【出典:https://www.nikkei.com/nkd/fund/portfolio/?fcode=03311187及びhttps://www.nikkei.com/nkd/fund/portfolio/?fcode=0331418Aを参考に作成】
構成銘柄を確認すると構成比率はやや異なっていることがわかります。
とは言え、オルカンもS&P500も大きな違いはなく同じ企業にも多く投資を行っていることが解ります。
そもそも投資における分散は地域や銘柄、投資をするタイミングや資産などを一律でなく、複数に分けることを言います。
オルカンとS&P500は構成銘柄もとても似ているため“分散ができている”とは言いにくいと言えます。
オルカンとS&P500は相場の変動が似ており、リスク分散にはなりにくい
オルカンとS&P500はどちらもインデックス投資であり、株式市場の値動きを示す株価指数に連動したすることを目標にして運用がされています。またどちらも時価総額加重平均を取り入れており、時価総額が大きければ大きいほど、投資の比率が高くなるような動きをします。
先ほどの書いたデメリットの“分散が効かない“を頭におきつつ、オルカンとS&P500の過去の運用実績を確認してみましょう。
【出典:マネックス証券 ファンド比較https://fund.monex.co.jp/comparison?list=9C311125,03311187,9I312179,03319172,0331418A&orderBy=investmentCountry&direction=desc&content=others&page=1】
このグラフからもわかるように、オルカンとS&P500は類似した動きをしています。
オルカンとS&P500で別々ものに投資をしているにも関わらず、似たような動きをするのであれば『両方に投資をするのは意味がなない!』という方の気持ちも理解できる気がします、、、。
でも!私は両方に投資をするメリットは十分にあると思っています!
オルカンとS&P500の両方に投資をするメリット
私が考えるメリットはこれです!
- 両方に投資をしていれば中間の成績は得られるから
両方に投資をしていれば中間の成績は得られるから
例えばオルカンとS&P500を1:1で投資をした場合はどうなるのでしょうか。
過去成績を参考にシュミレーションをしてみました!
青がS&P500、赤がオルカンとなっています。
オルカンとS&P500の両方に投資を行った場合、当然ですがオルカンとS&P500の間の動きとなるはずです。
オルカンとS&P500はどちらも優良な投資先であり、1:1で購入をしていれば『やっぱりS&P500に全部投資しておけば良かった、、。』と大きく後悔するような結果にはならないと予測できます。
“どっちか選べない時は間を取りに行く!“これも戦略としてアリだと私は思います!
やはり投資は自分で納得した選択を行うことが最適解と言えます。
まとめ
おさらいです!
重要なポイント
- 投資をする際は“どのようなものに投資をしているのか”を把握しておく必要であり、自身が継続して投資できる商品を選ぶべき
- オルカンもS&P500も両方優良な投資先である
- 新NISAになり超長期投資が可能となったが、経済大国は変化することを知っておく
- オルカンとS&P500に1:1で投資をした場合、中間の成績が得られる
私自身はオルカンとS&P500の両方投資はやっぱりアリだと思います!
新NISAでオルカンかS&P500への投資を検討している方、ぜひ参考にして頂けると嬉しいです!